こんにちは、はざまです。
今日は、「知っているはずなのに、なぜかできない」
という話をしたいと思います。
本を読んだ。
動画も見た。
調べた。
方法論も理解した。
それなのに、なぜか前へ進めない。
そんな経験はないでしょうか。
私自身、何度もありました。
副業でも。
仕事でも。
営業でも。
ブログでも。
知識はあるはずなのに動けない。
理解しているつもりなのに実践できない。
そして気づけば、「自分には向いてないのかもしれない」と思い始める。
でも今は、その見方を少し変えています。
向いていないのではなく、まだ見えていないだけなのかもしれない。
今日はそんな話です。
《この記事で分かること》
・「知っているのにできない」理由
・ワーキングメモリーと学習の関係
・スキーマという考え方
・認知の輪という感覚
・自分を責めすぎないための視点
「知っている」と「できる」は別
私たちはよく、知ればできるようになると思っています。
でも実際は違います。
例えば料理。
レシピを読んだだけで作れる人はほとんどいません。
包丁の使い方。
火加減。
段取り。
盛り付け。
実際にやってみると、思った以上に難しい。
知識はあっても、身体はまだ覚えていないからです。
仕事も同じです。
副業も同じです。
知っていることと、できることの間には、
思っている以上に大きな距離があります。
方法論はある。でも動けない
現代は方法論で溢れています。
ブログの書き方。
物販のやり方。
投資の始め方。
AIの活用法。
調べれば山ほど出てきます。
でも、方法論があることと、自分ができることは別です。
むしろ情報が多すぎて、どれを信じればいいのか分からなくなることもあります。
Aさんはこう言う。
Bさんは違うことを言う。
Cさんはさらに別の方法を勧める。
すると、
「結局どうすればいいんだろう」
となる。
知識が増えるほど混乱する。そんなことも珍しくありません。
人間の脳には限界がある
ここで関係してくるのが、ワーキングメモリーという考え方です。
ワーキングメモリーとは、一時的に情報を保持しながら処理する脳の働きのことです。
簡単に言えば、頭の上の作業机みたいなものです。
でもこの机には広さがあります。
無限ではありません。
慣れていないことを学ぶ時、私たちは一つ一つを別々に処理しなければなりません。
だから疲れます。
だから混乱します。
だから理解できないように感じます。
例えば物販なら、
・売上
・利益率
・仕入れ
・入金タイミング
・支払い日
・送料
・在庫
・ルール変更
などを同時に扱います。
初心者が混乱するのは当然です。
むしろ自然な反応です。
上級者は何が違うのか
では、慣れている人はなぜ平気なのでしょうか。
能力が高いからでしょうか。
もちろんそれもあるかもしれません。
でもそれだけではありません。
経験によって、情報をまとめて扱えるようになっているからです。
認知心理学では、これをスキーマと呼びます。
例えば初心者が10個の情報として見ているものを、
経験者は3個や2個のまとまりとして見ています。
だから余裕がある。
だから判断が早い。
だから全体が見えているように見える。
でも最初からそうだったわけではありません。
経験を通じて、少しずつ整理箱を作ってきただけです。
認知の輪は少しずつ広がる
私はこれを、認知の輪と呼んでいます。
最初は小さな円しか見えません。
例えば物販を始めたばかりの頃は、
・売れた
・利益が出た
くらいしか見えていません。
でも経験を積むと、
・入金タイミング
・支払い日
・送料
・利益率
・在庫回転
・発送方法
・関税
・ルール変更
などが見えるようになる。
つまり、経験によって世界そのものが広がるんです。
だから、理解できないのは能力不足ではなく、まだ認知の輪が小さいだけという見方もできます。
私も営業で同じ経験をした
今は営業の仕事をしています。
実は営業は二社目です。
一社目は本当に苦しかった。
「見て覚えろ」という文化でした。
でも正直、見ても分かりませんでした。
分からない人が、分からないものを見ても、分からないからです。
商品知識もない。
業界知識もない。
会話の意味も分からない。
それなのに、「見れば分かるだろ」と言われる。
当然うまくいきません。
自分は向いていないんだと思いました。
今なら少し違う見方ができる
今の会社では、段階的に教えてもらえます。
すると、少しずつ理解できる。
少しずつ話せる。
少しずつ仕事になる。
つまり、能力が変わったというより、
認知の輪を広げる時間が与えられた
という方が近い気がしています。
あの頃の自分は、向いていなかったわけではなく、
まだ見えていなかっただけだったのかもしれません。
向いてないのではなく、途中なだけ
人は何かを始めると、すぐ結果を求めます。
できないと不安になる。理解できないと焦る。
そして、向いてないのかもしれないと思う。
でも本当にそうでしょうか。
まだ認知の輪が広がっていないだけかもしれません。
まだ整理箱ができていないだけかもしれません。
まだ途中なだけかもしれません。
そう考えると、少しだけ肩の力が抜ける気がします。
一つ進んだ感覚が、次の一歩を生む
私は、人を前へ進ませるのは大きな成功ではなく、
一つ進んだ感覚だと思っています。
昨日分からなかったことが分かった。
昨日できなかったことができた。
それだけで十分です。
認知の輪は、そういう小さな積み重ねで広がっていくからです。
だから、まだ理解できないことがあってもいい。
まだできないことがあってもいい。
それは失敗ではなく、途中の景色なのかもしれません。
まとめ
・「知っている」と「できる」は別
・情報が多いほど混乱することはある
・ワーキングメモリーには限界がある
・経験によってスキーマが作られる
・認知の輪は少しずつ広がっていく
・理解できないのは能力不足とは限らない
・向いてないのではなく、まだ途中なだけかもしれない
・一つ進んだ感覚が次の一歩を生む
もし今、「自分には向いてないのかもしれない」と思っているなら、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
本当に向いていないのでしょうか。
それとも、まだ認知の輪が広がっている途中なのでしょうか。